謝辞・両家の衣装編
親にとって披露宴の最大の見せ場
この大役を担うのは新郎の父親が一般的ですが、
新婦側の父親がすることもあればいずれかの母親がすることもあります。
最近では、新郎が謝辞を引き受けるケースもありますが、
いずれにせよゲストへの感謝と
「これからもよろしくお願いします」という気持ちをきちんと表現することが大切です。
とはいえ、ゲストの視線が集まるので緊張する方も多いでしょう。
上がり症の方はカンペを用意しておくと安心です。
謝辞の内容は、書籍やインターネットで見ることのできる例文集などを参考にするのも良いですが、
多少はオリジナルのアレンジを加えたほうが、想いが伝わります。
長い謝辞を述べる必要はなく、1〜2分程度の挨拶でも充分です。
文章の基本構成さえ抑えておけば決して難しいものではないので、気構えずに臨みましょう。
自信がある方はもちろんアドリブでもOKです。
「起」
出だしの言葉
自分の名前と続柄を伝えます。
「承」
感謝の言葉
ふたりを祝福するために集まってくれたゲストへの感謝の気持ちを伝えます。
「転」
依頼の言葉
まだまだ未熟なふたりをこれからも支え、導いて欲しいという思いを伝えます。
「結」
締めの言葉
親としての感謝の気持ちを再度織り交ぜながら、ゲストの健康とご多幸を祈る言葉を添えて締めくくります。
衣装選びは両家の両親にとっても
重要なポイント
会場の格式や挙式・披露宴の時間帯にふさわしい装いに、
個性やファッション性をプラスして晴れの舞台に臨みましょう。
新婦のエスコートや披露宴での謝辞など、父親は何かと出番が多いもの。
そのぶんゲストからの注目が集まりやすいので、ダンディーでカッコいい装いを心がけましょう。
父親のフォーマル服といえば、午前中〜夕方4時くらいまでの挙式・披露宴ならモーニング、
それ以降の場合はタキシードが正式。
とはいえ、最近では時間帯にかかわらずモーニングを着用するケースが多いようです。
また、カジュアルウエディングの場合は正礼装だと浮いてしまうこともあるので、準礼装がオススメ。
オールマイティーなロングタキシードや、昼間ならスーツでもOKです。
ネクタイやベストを白黒で統一するとベーシックな正礼装ですが、
ベストの色を変えたりズボンをストライプにしたりすると印象も変わります。
母親は父親より衣装の選択肢は広いのが特徴。
正礼装は留袖か黒のロングドレスですが、カジュアルウエディングなら
アンサンブルスーツや色ロングドレスでもOKです。
どちらにせよ、新郎新婦と両家の親が並ぶ場面が多いことを考えて、
両家でイメージを統一することがポイント。
事前に両家の衣装を確認しておくと良いでしょう。
また、黒の衣装はシンプルすぎると喪服のように見えてしまう危険性も。
留袖なら柄や色味で豪華さを演出したり、
洋装なら素材やデザインにこだわったりと、華やかでエレガントな装いを心がけましょう。
留袖 | 母親の衣装として最も人気のある留袖。正礼装なので会場やゲストの顔ぶれを選ばず着られます。 背の高い方なら豪華な柄をチョイスして存在感を演出。 小柄な方やぽっちゃり体型の方は黒地が多めのデザインを選ぶとすっきりと見えます。 |
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黒ロングドレス | 昼間の挙式・披露宴ではカーディガンやボレロで肌の露出を抑えましょう。光りモノもNGです。 一方、夕方以降は肩を出したり華やかなアクセサリーをプラスしたりと、艶やかさを演出するとスタイリッシュな印象を与えることができます。 |