2025.05.24
海の豊かさを守ろう
ブルーカーボンプロジェクト「山川の海のゆりかごを守る会」
本日の、SHIROYAMAサステナラボでは
5月14日私たちが訪れた鹿児島県指宿市山川港のブルーカーボンプロジェクトについて
お伝えいたします。
昨年10月25日のブログ掲載でお伝えした「山川の海のゆりかごを守る会」
SHIROYAMA HOTEL kagoshimaは本年も引続きこのプロジェクトに参画することにしています。
改めて「ブルーカーボンプロジェクト」とは、
“海と太陽が温暖化から地球を救う” “地球の生態系を守る”
私もこの活動に参加するまでは、これらの言葉は“テレビでよく見るキーワード”
ぐらいの印象しかありませんでした。興味こそあるものの、その活動がどのようなもので、どこに活かされ守られるのか特に深く知ることもなく過ごしていました。
私たちが何気なく見ている山や海は生きていくうえでの大切な資源。
その資源が減ると、よく耳にする「温暖化」が進みます。
その温暖化をSTOPさせるために、植物の生息というのは非常に重要となります。
“グリーンカーボン”は陸上生物でのCO2削減につながり、
“ブルーカーボン”は海洋生物によってCO2削減につながるもの。
すなわち、海洋環境で生息する生物もとても大事な環境資源ということになります。
また、このカーボンプロジェクトは「温暖化対策」だけでなく生態系=食の資源にもつながると言われております。
海洋環境でも多くの生き物の住処や産卵場所はとても大切で、
この場所が減ってしまうと様々な生物を守ることが難しくなり、
魚や貝などの水産資源も減少していくこととなります。
私たちが働いている“ホテル”は食の提供場所でもあります。
山や海に生かされている場所として、またサスティナビリティの一環として、
潤いある自然を守り、豊かな食の提供を実現していきたいと思い、
そして協議会代表の川畑さんの熱い想いに賛同し、鹿児島の指宿山川からスタートした
「ブルーカーボンプロジェクト」の参画に至りました。
話はもどり、5月14日におとずれた山川漁港には
昨年種付けし海底に埋めたアマモの生育状況の確認をしに行きました。
温暖化が進んでいる昨今、
海の温度も上昇しているので生物への影響を心配していましたが、
船に乗りアマモを植えている場所まで行くと、そこには・・・。
- (写真上)船に乗り込みアマモ場へGO!
- (写真上)すくすく育ったアマモ
小さな魚たちが集まっていて、しっかりと生態系の連鎖も見え
そこにいた私たちも声を上げて喜びました!
地道な作業ではありますが、このようなプロジェクトをもっと広げることで
再生につながり、きっといつか以前のような環境に戻っていく。
「未来へつなげる。」この言葉を深く理解できた一日でもありました。
そして、5月20日
この日は、鹿児島市与次郎ヶ浜にある長水路に自生しているアマモからの種取。
ここから取れた種をまた違う場所に植えていき、環境を整備していきます。
昨年の種採取活動参加者は20名ほど、そこから今年はなんと70名の参加人数に!
少しずつ鹿児島全体がこのプロジェクトに賛同し、環境活動へ動き出している
川畑さんも涙しながら「このプロジェクトを続けてきて良かった」と仰っておりました。
サスティナビリティ活動を持続していき様々な企業と連携しながら豊かな食事の提供を続けて参りたいと思います。