こんにちは。
今回の「SHIROYAMA サステナラボ」では,「指宿市山川の漁港に“アマモ場=海のゆりかご”を再生」についてご紹介します。

- #気候変動に具体的な対策を
- #海の豊かさを守ろう

こんにちは。
今回の「SHIROYAMA サステナラボ」では,「指宿市山川の漁港に“アマモ場=海のゆりかご”を再生」についてご紹介します。


アマモとは、光が届く浅瀬に生息する海の植物=海草(うみくさ)の一種。
アマモが密生するアマモ場では、海水の流れが穏やかなため、稚魚にとって餌となるさまざまな小動物が集まり、ゆらぐアマモの葉のおかげで天敵から身を隠すことができます。
稚魚にとって安全で育ちやすい場所、アマモ場。
多くの魚介がここで生まれ、ある程度の大きさまで生育することから「海のゆりかご」と呼ばれています。
アマモMEMO
●アマモは、海底に根を張り、花をつけて種子によって繁殖するイネ科の種子植物。胞子で増えるワカメやヒジキなどの海藻(かいそう)とは異なる
●茎の部分を食べると、ほんのり甘いことから甘藻(アマモ)という名がついたといわれる
●錦江湾にもアマモ群落がある
光合成により二酸化炭素を吸収して酸素をつくる点も、注目されるアマモ。
近年水質を含めた環境の悪化、魚による食害などで、大幅に減少していることを憂慮して全国でアマモ場再生の取り組みが盛んになっています。
鹿児島でも、昨年9月、山川町漁業協同組合や鹿児島県、山口水産、そして弊社などをメンバーとする
「山川地区ブルーカーボンプロジェクト協議会」(通称:山川の海のゆりかごを守る会)が設立されました。
第1歩として、昨年秋に漁港近くの約5,000㎡を仕切り網で囲い、その一部に種をまいたマット20枚を設置しました。






半年後の5月7日、アマモの成長を確認する観察会を実施。
5名が海中に潜り、スケールでアマモの全長を測りました。
大きく育ったアマモを見て、メンバーから喜びの声が揚がります。




協議会は今年、種をまいたマットの追加造成を計画し、夏には県内初の「ブルーカーボン(※)」クレジット発行を目指します。
SHIROYAMA HOTEL kagoshimaは引き続きプロジェクトに参画し、地域の環境に配慮した活動に取り組んでまいります。
※ブルーカーボン:陸の「グリーンカーボン」に並ぶ、新たなCO2吸収源として注目が集まる海のカーボン(炭素)。光合成により大気中のCO2を吸収し炭素を隔離する海の植物(海草や植物プランクトンなど)の働きにより、海中に取り込まれる炭素のこと。
ブルーカーボンクレジットとは、これをクレジットとして認証し、CO2削減を図る企業・団体などとクレジット取引を行う制度。


(左から3人目)SHIROYAMA HOTEL kagoshima SDGs推進室 副担当 常務取締役 保、(右から2人目)SDGs推進室室長 安川