「山城」に適した城山の地質 ~ 地下水の恩恵はホテルにも ~
山城「城山」をテーマとした連載。第7弾となる今回は、城山の「地下水の恩恵」にスポットを当てます。
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山城「城山」をテーマとした連載。第7弾となる今回は、城山の「地下水の恩恵」にスポットを当てます。
城山はシラス台地を利用して中世の山城の姿を色濃く残しています。
城山の大部分は、約29,000年前、姶良カルデラからの噴出物でできたシラス台地です。
シラス台地は傾斜が垂直に近ければ近いほど安定するため、急で険しい斜面ができやすいことが特徴です。急斜面は登るのが大変であるため、城を攻める側は、急斜面でない場所から攻めます。城山は急斜面でない場所が限られているため、守る側は相手がどこから攻めてくるかが分かり守りやすくなります。さらにシラスの「加工しやすい」特徴を利用して土塁や堀切も築かれています。城づくりにはもってこいの地形だったと言えます。
山城を築くに当たって重要なのが飲料水の確保です。城山は紫原台地などと異なりシラスの下位の城山層(主に水を通しにくいシルト層)が標高の高い所まで来ているのが特徴で、深井戸を掘るのもそれだけ容易になります。挿絵は理学博士の岩崎重三が描いた城山の断面図ですが、中腹にやや右肩下がりに横たわっているのが城山層です。
山城の当時、井戸を掘っていたかはわかりませんが、右肩下がりであるため西側の岩崎谷に泉(湧き水)が多く、西南戦争の終盤に西郷軍が洞窟を掘って立てこもった理由かもしれません。
なお、SHIROYAMA HOTEL kagoshimaで使用する水に関して、井戸と市水道局の水道がありますが、通常は井戸で賄っています。1993年(平成5年)の鹿児島豪雨災害・いわゆる「8.6水害」では周辺の住宅で断水や停電が生じた際、ホテルは被災した方々に客室を開放し感謝されました。
〔参照〕「鶴丸城と地質地形」2015.鹿児島大学理学部HP〕
〔参照〕ホテル開業60周年記念誌 (2023年) 37頁〕
〔参照〕「鹿児島城跡 山城シンポジウム(令和6年9月)」の発表内容をもとに鹿児島県
文化振興課が作成したリーフレット











































































